MちゃんとSIのことで、バトルした、数日後の夜、Mちゃんから、電話がかかってきた。
「今から、迎えに行くから、会えない?」
「(この時間なら、ファミレスかな?)
(暇だし…。)
(いいか…。)
いいよ。
着いたら、教えて。」
「分かった。
じゃあ、後で。」
Mちゃんから、「着いた。」と連絡が来たので、Mちゃんの車に乗った。
「(ドライブ?)
(ファミレス?)」
そう思い、Mちゃんに聞いた。
「どこいくの?」
「S2店、行かない?
どうしても、行きたくなった。」
「S2店には行かない。
お金ないし…。」
「この前の返したら、行ける?」
「それは、行けるけど…。
SIが、指名になったことで、あんなに、責められたのに、行く気ない。
それに、SIが、指名なのイヤなんでしょ?
だったら、何で行くの?
行く必要ないじゃん。」
「あれは…。
その〜…。
気にしないで。」
「するよ!!
あんなに、責められたのに?
(無理がありすぎなんですけど…。)」
「借りたって言うか、出してもらった分、返したら、行けるんでしょ?
行こうよ!!」
「ヤダ!!
S2店には行かない!!」
「行こうよ。
それに、自分が楽しんだ分を出すのは、当然でしょ?
ちゃんと、返すから、行こうよ。」
「(はぁーーーー?)
(楽しんだ?!!)
(あんなに、揉めたのに?!!)
(あれは、何だったの?!!)」
あたしは、Mちゃんの言葉に、モヤモヤ&イライラ…。
だけど、あっという間に、S2店に着いてしまったので、その気持ちを飲み込んだ。
店内に入ると、Mちゃんんは、いきなり、テンションが上がった。
「Yちゃんも来てるの!!」
「知ってるよ。」
「3人で飲もうよ。」
そう言って、Yちゃんの席に連れて行かれそうになった。
だけど、この日、Yちゃんは、Aと話す為に、誰とも、相番したくないのを知っていたので、止めようとした。
「今日、Yちゃんとは、飲めないよ。
Aと話があるから。」
「大丈夫だって。
Yちゃんのとこに行こうよ!!」
「ダメだって!!」
「大丈夫!!」
あたしが、固まっていると、Mが来た。
Mは、あたしを広い席に通した。
その間に、Mちゃんは、Yちゃんのとこに行った。
あたしは、Mが、3人で座れるように、広めの席を用意してくれたんだと、思っていた。
だけど、待っていても、2人は来なかった。
元々、広い席が苦手な、あたし。
段々、パニックになっていった。
「(えっ…何で…?)
(これは、どう言うこと?)
(何で、Mちゃんは、Yちゃんと飲んでるの?)
(Mちゃんと来たのは、あたしなのに…。)
(訳が分からない!!!)」
普通なら、一緒に入店すると、同じ席になる。
それなのに、一緒に座らない事に、意味が分からなかった。
すると、Yちゃんが、こっちに近づいて来たので、事情を聞こうと、Yちゃんを捕まえた。
「これ、どう言うこと?」
あたしの問いに、Yちゃんは、「知らない。」の一点張り。
「なんで、Mちゃんと飲んでるの?」
この答えも、「知らない。」との答え…。
「今日は、誰とも相番しないんじゃなかった?」
これは、Yちゃんが、言い出したことだから、「知らない。」とは、答えないだろうと思っていた。
それでも、Yちゃんの答えは、「知らない。」と答えた。
自分の言った事にも、「知らない。」と答える、Yちゃん。
「知らない。」の一点張りのYちゃんは、席に戻って行った。
あたしは、ヘルプに、Mを呼んでもらった。
Mなら、この状況をしているだろうと思っていたから。
「えり、何?」
「ねぇ、これどう言う事?
あたしは、Mちゃんと来たから、Mちゃんと飲めると思ってきたのに、何で、Yちゃんと飲んでるの?」
「俺も、分からねぇし、知らねぇ。
逆に、俺が、聞きたい。」
益々、分からなくなった。
そのせいで、パニックが頂点に達しそうになった時、Yちゃんが、外に出たのを見て、あたしは、Yちゃんを追いかけた。
「(もう一度、Yちゃんに聞こう!!)」
Mは、そんな、あたしを見て、追いかけてきた。
「おいっ!!
えりっ!!
どこに行くんだよ?!!」
「コンビニっっ!!」
「何しに?!!」
「タバコっっ!!」
あたしは、Yちゃんが、コンビニに行ったと思って、Mに嘘をついて、コンビニに行くと、Yちゃんは居なかった。
あたしは、Yちゃんに電話した。
「どこに居るの?」
「S2店のすぐそばの外…。
えりも、M君も、うちの前を通り過ぎたよ?」
そう言われて、Yちゃんを探しに戻り、再び、Yちゃんを捕まえた。
「ねぇ、これどう言う事?
あたし、Mちゃんに連れてこられたのに、何で、別卓なの?」
「知らない!!」
「(また、「知らない。」…、)
(自分の事なのに、「知らない。」が、通用する訳ないのに…。)
(自分が、知ってることを話して欲しいのに…。)」
すると、Yちゃんは、何かを決心したように、店内に戻った。
外には、あたしとMが残された。
Mは、不機嫌そうに、あたしに言った。
「何?
また、揉めごと?
たまには、揉めごとなしで、飲めねぇの?」
「あたしも、理解出来てないから!
(あたしだって、揉めたくなわよ!!)」
「「タバコ買う。」って、出て行ったのに、買わねぇし。」
「あっ…、あれは…。」
そこに、Mちゃんを連れた、Yちゃんが戻って来た。
そして、Mちゃんに対して叫んだ。
「もぉ、嘘つくの止めよ。
ホントのこと言おう!!
えり、この人、1人でドライブとか嘘!!
ずーっと、SIと居て、同伴してるの!!」
「(はああああ?!)
(何それ!!)
Mちゃん、、どう言うこと?!!」
Mちゃんは、質問には答えず、心のこもってない、「ごめんなさい。」を繰り返し始めた。
「うちは、A君のこと助けに来てるのに…。
あたしを見つけるなり、「一緒じゃなきゃイヤだ!」って、言い出して、無理矢理同じ席に座ってるの!!
挙句には、「えり呼びに行く。」って言って迎えに行くし…。
どれだけ、周りに迷惑かけてるか分かってる?!!」
Yちゃんの言葉にも、心のこもってない、「ごめんなさい。」を繰り返す、Mちゃん。
そんな、Mちゃんを見て、Yちゃんは、雨の中、飛び出し、走って駐車場の方に行った。
「M!!
Yちゃん、連れ戻して!!
風邪引いちゃう!!」
「分かった。」
Mは、Yちゃんを追いかけて行った。
こんな状況でも、謝る(?)ことしか出来ない、Mちゃん…。
「(なるほど…。)
(同伴して、先に入ってたんだ。)
(で、Yちゃんを見つけて、相番…。)」
ここまでは、理解出来た。
問題は…。
「(なぜ、あたしだけ、相番出来ないか…
。)
(ここにいる、全員が、知らないとなると…。)
(Aが絡んでるな…。)」
あたしは、Mちゃんを見た。
Mちゃんは、まだ、心のこもってない、「ごめんなさい。」を繰り返していた。
「いやいや…。
「ごめんなさい。」じゃなくて、説明してくれる?」
それでも、「ごめんなさい。」しか、繰り返さない。
「(これじゃ、ラチがあかない…。)」
そこに、YちゃんとMが帰って来て、更に、揉めごと大好きのAとAに連れられて、SIが来た。
そして、一連のことを話し始めた、A。
「あのさ、こいつ(Yちゃん)から、全部聞いてんだよ。
ボトル代も、Kちゃんの飲み代も出してないこと。
こいつは、優しいから、何にも言わないだけで、不満には思ってんだよ!」
「(はああああああああ?!)
(ボトル代出してない?!!)
(Kちゃんの飲み代だって、断ったの自分なのに?!!)
(なるほどね…。)
(Yちゃんは、嘘ついて、悲劇のヒロインを演じてた訳だ。)
(それは、知られたくないよねぇ。)
(はっ、バカらしい。)」
Aは、続けた。
「女同士で、飲みに出たら、男のことか、金のことで、揉めるのは、夜が長かったら、分かるだろ?」
「分かるよ。
(揉めさせてるのは、Aだと思うけど。)」
「だから、えりは、別卓にしようって、俺とSIで決めたんだ。」
「(それを、何で、Mには言ってないの?)
(自分達が、色恋しやすくしただけじゃん。)
(アホらしい。)
(もう、好きにすれば?)
(Yちゃんも、Aも、SI も、自分のことしか考えてないじゃん。)」
何故こうなっったかが分かって、どうでも良くなった。
Aの話だけしか聞いてない、Mは、あたしを責めた。
その事にも、腹が立ったけど、どうでもよくなっていたから、自分が全て悪い事にした。
YTに知られる訳でもないし。
ただ、別卓の件に関して、少しだけ、言わせてもらった。
「別卓の件、知ってたら、来なかった。
Mちゃんと来ても、別卓でしょ?
あたしは、Mちゃんに、呼ばれて来たの。
それが、いきなり、別卓になったら、混乱するし、何のために来たか、分からないじゃん。」
「何のために来たか。」の部分に、Mが、怒った。
「「何のために来たか。」そんな言い方ないだろ?!」
「じゃあ、今日、Mが、呼んだの?
違うよね?」
「違うよ。」
「一言でも、「俺と飲もう。」的なこと言った?
言ってないよね?」
「言ってないよ。」
「じゃあ、怒るの分かる?
当然でしょ?
とにかく、今後は、別卓になるって、分かった。
お互い、S2店に来ない訳には、行かないから、ここで会っても、無視するから。
M、チェックして!!」
「えっ!!
帰るのか?!」
「当たり前でしょ?!!
(この状況で、いると思うなよ…。)
今日は、帰る!!」
あたしが、怒っているのを見て、Yちゃんは、ボソッと言った。
「別卓にはしない。
心のこもってない「ごめんなさい。」もいらない!!」
それでも、Mちゃんは、心のこもってない「ごめんなさい。」をロボットのように、繰り返していた。
「えり、まだ、帰るなよ!!」
「イヤよ!!
帰る!!」
「SE君、つけるから!!」
「YTで釣らないで!!
今日は、帰る!!」
「でも…。」
「いいから!!
チェックをして!!」
「分かった…。」
Mは、しゅん…としていた。
そして、あたし達は、店内へと戻った。
席に戻ると、すぐ近くの席で、ヘルプしていた、YTが、心配そうな顔をして、こっちを見ているのに、気付いた。
お互い、近付いて、話すことは、出来ない…。
「(YTと話したい!!)
(泣きつきたい…。)
(Aに言われたこと、全て話したい。)
(Yちゃんの嘘も全部、話したい。)」
チェックも終わり、Mが送り出そうとした時、一番、驚いた顔をして、あたしの方を見ていたのは、YTだった。
「えっちゃん、どうしたの?」「何があったの?」そんな顔をしていた。
もし、許されるなら、あたしのとこに、走り寄って、疑問を問いかけたかもしれない。
ふと見ると、Yが居て、あたしに、話しかけてきた。
「おっ、もう、帰るのか?」
「うん。
あたしも忙しいの。
でも、また、寄らせてもらうから。
(こう言っておけば、ケンカしたとは、思わないでしょ。)」
ちゃんと、Mへの配慮もした。
外に出てみたら、まだ、雨が降っていた…。
Mちゃんの車で来ていた、あたしは、傘を持っていない…。
それは、Mも知っていること。
「(タクシー代ないし…。)
(濡れて帰るしかないよね…。)」
Mを見ると、心配そうな顔を知っていた。
「(どうしよう…。)
(心配させないようにしたいんだけど…。)
(何って言おう…。)」
あたしは、悩んだ…。
「N店、行ってくる。
新規タダだし、傘も借りれるだろうから。」
「ホント?」
「うん。
だから、もう、店内に入って。」
「でも…。」
何かを察してるように、動かない、M…。
仕方なく、N店の方に、歩いて見せた。
すると、やっと、納得したように、店内に戻った。
「(ほっ…。)
(やっと、納得してくれた。)」
あたしは、家の方に向き直し、歩き始めた。
それから、YちゃんとMちゃんには、Mには、嘘ついていること、歩いて帰ることを伝えた。
「Mには、「N店に行く。」って、伝えたけど、ホントは、歩いて帰ってる。
Mが、なかなか、中に入らなかったから。
Mには、内緒にしといて。」
limeを入れてから、Mちゃんから、電話がかかってきた。
「今どこにいるの?」
「歩いて帰ってるとこで、ビジネスホテルの近く。」
「じゃあ、そこで待ってて。
送って帰るから。」
「いいよ。
SIのそばにいたいんでしょ?」
あたしは、イライラしていた。
「そんなことない!
迎えに行く。」
「(どうせ、無駄だよね…。)
(SIがイヤって言いながら、SIがいいんじゃん。)」
少しして、Mちゃんから、連絡があった。
「やっぱり、SIといる。」
「(ほらね。)
(やっぱり。)」
あたしは、雨の中、実家まで帰った。
「今から、迎えに行くから、会えない?」
「(この時間なら、ファミレスかな?)
(暇だし…。)
(いいか…。)
いいよ。
着いたら、教えて。」
「分かった。
じゃあ、後で。」
Mちゃんから、「着いた。」と連絡が来たので、Mちゃんの車に乗った。
「(ドライブ?)
(ファミレス?)」
そう思い、Mちゃんに聞いた。
「どこいくの?」
「S2店、行かない?
どうしても、行きたくなった。」
「S2店には行かない。
お金ないし…。」
「この前の返したら、行ける?」
「それは、行けるけど…。
SIが、指名になったことで、あんなに、責められたのに、行く気ない。
それに、SIが、指名なのイヤなんでしょ?
だったら、何で行くの?
行く必要ないじゃん。」
「あれは…。
その〜…。
気にしないで。」
「するよ!!
あんなに、責められたのに?
(無理がありすぎなんですけど…。)」
「借りたって言うか、出してもらった分、返したら、行けるんでしょ?
行こうよ!!」
「ヤダ!!
S2店には行かない!!」
「行こうよ。
それに、自分が楽しんだ分を出すのは、当然でしょ?
ちゃんと、返すから、行こうよ。」
「(はぁーーーー?)
(楽しんだ?!!)
(あんなに、揉めたのに?!!)
(あれは、何だったの?!!)」
あたしは、Mちゃんの言葉に、モヤモヤ&イライラ…。
だけど、あっという間に、S2店に着いてしまったので、その気持ちを飲み込んだ。
店内に入ると、Mちゃんんは、いきなり、テンションが上がった。
「Yちゃんも来てるの!!」
「知ってるよ。」
「3人で飲もうよ。」
そう言って、Yちゃんの席に連れて行かれそうになった。
だけど、この日、Yちゃんは、Aと話す為に、誰とも、相番したくないのを知っていたので、止めようとした。
「今日、Yちゃんとは、飲めないよ。
Aと話があるから。」
「大丈夫だって。
Yちゃんのとこに行こうよ!!」
「ダメだって!!」
「大丈夫!!」
あたしが、固まっていると、Mが来た。
Mは、あたしを広い席に通した。
その間に、Mちゃんは、Yちゃんのとこに行った。
あたしは、Mが、3人で座れるように、広めの席を用意してくれたんだと、思っていた。
だけど、待っていても、2人は来なかった。
元々、広い席が苦手な、あたし。
段々、パニックになっていった。
「(えっ…何で…?)
(これは、どう言うこと?)
(何で、Mちゃんは、Yちゃんと飲んでるの?)
(Mちゃんと来たのは、あたしなのに…。)
(訳が分からない!!!)」
普通なら、一緒に入店すると、同じ席になる。
それなのに、一緒に座らない事に、意味が分からなかった。
すると、Yちゃんが、こっちに近づいて来たので、事情を聞こうと、Yちゃんを捕まえた。
「これ、どう言うこと?」
あたしの問いに、Yちゃんは、「知らない。」の一点張り。
「なんで、Mちゃんと飲んでるの?」
この答えも、「知らない。」との答え…。
「今日は、誰とも相番しないんじゃなかった?」
これは、Yちゃんが、言い出したことだから、「知らない。」とは、答えないだろうと思っていた。
それでも、Yちゃんの答えは、「知らない。」と答えた。
自分の言った事にも、「知らない。」と答える、Yちゃん。
「知らない。」の一点張りのYちゃんは、席に戻って行った。
あたしは、ヘルプに、Mを呼んでもらった。
Mなら、この状況をしているだろうと思っていたから。
「えり、何?」
「ねぇ、これどう言う事?
あたしは、Mちゃんと来たから、Mちゃんと飲めると思ってきたのに、何で、Yちゃんと飲んでるの?」
「俺も、分からねぇし、知らねぇ。
逆に、俺が、聞きたい。」
益々、分からなくなった。
そのせいで、パニックが頂点に達しそうになった時、Yちゃんが、外に出たのを見て、あたしは、Yちゃんを追いかけた。
「(もう一度、Yちゃんに聞こう!!)」
Mは、そんな、あたしを見て、追いかけてきた。
「おいっ!!
えりっ!!
どこに行くんだよ?!!」
「コンビニっっ!!」
「何しに?!!」
「タバコっっ!!」
あたしは、Yちゃんが、コンビニに行ったと思って、Mに嘘をついて、コンビニに行くと、Yちゃんは居なかった。
あたしは、Yちゃんに電話した。
「どこに居るの?」
「S2店のすぐそばの外…。
えりも、M君も、うちの前を通り過ぎたよ?」
そう言われて、Yちゃんを探しに戻り、再び、Yちゃんを捕まえた。
「ねぇ、これどう言う事?
あたし、Mちゃんに連れてこられたのに、何で、別卓なの?」
「知らない!!」
「(また、「知らない。」…、)
(自分の事なのに、「知らない。」が、通用する訳ないのに…。)
(自分が、知ってることを話して欲しいのに…。)」
すると、Yちゃんは、何かを決心したように、店内に戻った。
外には、あたしとMが残された。
Mは、不機嫌そうに、あたしに言った。
「何?
また、揉めごと?
たまには、揉めごとなしで、飲めねぇの?」
「あたしも、理解出来てないから!
(あたしだって、揉めたくなわよ!!)」
「「タバコ買う。」って、出て行ったのに、買わねぇし。」
「あっ…、あれは…。」
そこに、Mちゃんを連れた、Yちゃんが戻って来た。
そして、Mちゃんに対して叫んだ。
「もぉ、嘘つくの止めよ。
ホントのこと言おう!!
えり、この人、1人でドライブとか嘘!!
ずーっと、SIと居て、同伴してるの!!」
「(はああああ?!)
(何それ!!)
Mちゃん、、どう言うこと?!!」
Mちゃんは、質問には答えず、心のこもってない、「ごめんなさい。」を繰り返し始めた。
「うちは、A君のこと助けに来てるのに…。
あたしを見つけるなり、「一緒じゃなきゃイヤだ!」って、言い出して、無理矢理同じ席に座ってるの!!
挙句には、「えり呼びに行く。」って言って迎えに行くし…。
どれだけ、周りに迷惑かけてるか分かってる?!!」
Yちゃんの言葉にも、心のこもってない、「ごめんなさい。」を繰り返す、Mちゃん。
そんな、Mちゃんを見て、Yちゃんは、雨の中、飛び出し、走って駐車場の方に行った。
「M!!
Yちゃん、連れ戻して!!
風邪引いちゃう!!」
「分かった。」
Mは、Yちゃんを追いかけて行った。
こんな状況でも、謝る(?)ことしか出来ない、Mちゃん…。
「(なるほど…。)
(同伴して、先に入ってたんだ。)
(で、Yちゃんを見つけて、相番…。)」
ここまでは、理解出来た。
問題は…。
「(なぜ、あたしだけ、相番出来ないか…
。)
(ここにいる、全員が、知らないとなると…。)
(Aが絡んでるな…。)」
あたしは、Mちゃんを見た。
Mちゃんは、まだ、心のこもってない、「ごめんなさい。」を繰り返していた。
「いやいや…。
「ごめんなさい。」じゃなくて、説明してくれる?」
それでも、「ごめんなさい。」しか、繰り返さない。
「(これじゃ、ラチがあかない…。)」
そこに、YちゃんとMが帰って来て、更に、揉めごと大好きのAとAに連れられて、SIが来た。
そして、一連のことを話し始めた、A。
「あのさ、こいつ(Yちゃん)から、全部聞いてんだよ。
ボトル代も、Kちゃんの飲み代も出してないこと。
こいつは、優しいから、何にも言わないだけで、不満には思ってんだよ!」
「(はああああああああ?!)
(ボトル代出してない?!!)
(Kちゃんの飲み代だって、断ったの自分なのに?!!)
(なるほどね…。)
(Yちゃんは、嘘ついて、悲劇のヒロインを演じてた訳だ。)
(それは、知られたくないよねぇ。)
(はっ、バカらしい。)」
Aは、続けた。
「女同士で、飲みに出たら、男のことか、金のことで、揉めるのは、夜が長かったら、分かるだろ?」
「分かるよ。
(揉めさせてるのは、Aだと思うけど。)」
「だから、えりは、別卓にしようって、俺とSIで決めたんだ。」
「(それを、何で、Mには言ってないの?)
(自分達が、色恋しやすくしただけじゃん。)
(アホらしい。)
(もう、好きにすれば?)
(Yちゃんも、Aも、SI も、自分のことしか考えてないじゃん。)」
何故こうなっったかが分かって、どうでも良くなった。
Aの話だけしか聞いてない、Mは、あたしを責めた。
その事にも、腹が立ったけど、どうでもよくなっていたから、自分が全て悪い事にした。
YTに知られる訳でもないし。
ただ、別卓の件に関して、少しだけ、言わせてもらった。
「別卓の件、知ってたら、来なかった。
Mちゃんと来ても、別卓でしょ?
あたしは、Mちゃんに、呼ばれて来たの。
それが、いきなり、別卓になったら、混乱するし、何のために来たか、分からないじゃん。」
「何のために来たか。」の部分に、Mが、怒った。
「「何のために来たか。」そんな言い方ないだろ?!」
「じゃあ、今日、Mが、呼んだの?
違うよね?」
「違うよ。」
「一言でも、「俺と飲もう。」的なこと言った?
言ってないよね?」
「言ってないよ。」
「じゃあ、怒るの分かる?
当然でしょ?
とにかく、今後は、別卓になるって、分かった。
お互い、S2店に来ない訳には、行かないから、ここで会っても、無視するから。
M、チェックして!!」
「えっ!!
帰るのか?!」
「当たり前でしょ?!!
(この状況で、いると思うなよ…。)
今日は、帰る!!」
あたしが、怒っているのを見て、Yちゃんは、ボソッと言った。
「別卓にはしない。
心のこもってない「ごめんなさい。」もいらない!!」
それでも、Mちゃんは、心のこもってない「ごめんなさい。」をロボットのように、繰り返していた。
「えり、まだ、帰るなよ!!」
「イヤよ!!
帰る!!」
「SE君、つけるから!!」
「YTで釣らないで!!
今日は、帰る!!」
「でも…。」
「いいから!!
チェックをして!!」
「分かった…。」
Mは、しゅん…としていた。
そして、あたし達は、店内へと戻った。
席に戻ると、すぐ近くの席で、ヘルプしていた、YTが、心配そうな顔をして、こっちを見ているのに、気付いた。
お互い、近付いて、話すことは、出来ない…。
「(YTと話したい!!)
(泣きつきたい…。)
(Aに言われたこと、全て話したい。)
(Yちゃんの嘘も全部、話したい。)」
チェックも終わり、Mが送り出そうとした時、一番、驚いた顔をして、あたしの方を見ていたのは、YTだった。
「えっちゃん、どうしたの?」「何があったの?」そんな顔をしていた。
もし、許されるなら、あたしのとこに、走り寄って、疑問を問いかけたかもしれない。
ふと見ると、Yが居て、あたしに、話しかけてきた。
「おっ、もう、帰るのか?」
「うん。
あたしも忙しいの。
でも、また、寄らせてもらうから。
(こう言っておけば、ケンカしたとは、思わないでしょ。)」
ちゃんと、Mへの配慮もした。
外に出てみたら、まだ、雨が降っていた…。
Mちゃんの車で来ていた、あたしは、傘を持っていない…。
それは、Mも知っていること。
「(タクシー代ないし…。)
(濡れて帰るしかないよね…。)」
Mを見ると、心配そうな顔を知っていた。
「(どうしよう…。)
(心配させないようにしたいんだけど…。)
(何って言おう…。)」
あたしは、悩んだ…。
「N店、行ってくる。
新規タダだし、傘も借りれるだろうから。」
「ホント?」
「うん。
だから、もう、店内に入って。」
「でも…。」
何かを察してるように、動かない、M…。
仕方なく、N店の方に、歩いて見せた。
すると、やっと、納得したように、店内に戻った。
「(ほっ…。)
(やっと、納得してくれた。)」
あたしは、家の方に向き直し、歩き始めた。
それから、YちゃんとMちゃんには、Mには、嘘ついていること、歩いて帰ることを伝えた。
「Mには、「N店に行く。」って、伝えたけど、ホントは、歩いて帰ってる。
Mが、なかなか、中に入らなかったから。
Mには、内緒にしといて。」
limeを入れてから、Mちゃんから、電話がかかってきた。
「今どこにいるの?」
「歩いて帰ってるとこで、ビジネスホテルの近く。」
「じゃあ、そこで待ってて。
送って帰るから。」
「いいよ。
SIのそばにいたいんでしょ?」
あたしは、イライラしていた。
「そんなことない!
迎えに行く。」
「(どうせ、無駄だよね…。)
(SIがイヤって言いながら、SIがいいんじゃん。)」
少しして、Mちゃんから、連絡があった。
「やっぱり、SIといる。」
「(ほらね。)
(やっぱり。)」
あたしは、雨の中、実家まで帰った。



