黒い桜の花は、散ることしか知らない(上)

 ー後日談(Mちゃんの話し)ー
 Yちゃんの前で、Mちゃんとバトルした日、Yちゃんは、KちゃんとAに、あたしとMちゃんがバトルしたことを、相談していた。
 Aは、これを利用し、Yちゃんに営業をかけた。
 「詳しく聞きたいから、店に来てくれ。
ただ、今日は、ミーティングが、終わるまで、待って欲しい。
その後、店が始まるまで、話そう。」
 ホスト初心者の3人は、ホストあるあるにきれいに、引っかかった。
 3人は、Aに言われたまま、ミーティングが終わるまで、待っていた。
 だけど、ミーティングが終わることなく、終わったのは、開店後。
 「すまん。
ミーティングが、長引いた。
店の中で、話そう。」
 Aからのlimeで、Kちゃんは帰り、2人だけ店内に入った。
 そこから、あたしへの悪口のオンパレード。
 喧嘩したら、普通は、当事者達に聞くよね。
 でも、AはMちゃんとYちゃんの話ししか聞かなかった。
 自分の思い通りにしようとしているのは、あたしには、丸分かりだった。
 あたしから、何も聞かされてないMは、あたしが行く少し前まで、Yちゃん達の席についていた。
 あたしの存在に、1番に気付いたのは、Aだった。
 Aは、Yちゃんも見えないように、Mちゃんの方に、押し倒したが、Yちゃんは、なぜ、押されたのか分からず、あたしに見つかってしまった。
 あたしに気付かれた、Yちゃんは、「怖い。」を繰り返していた。
 あたしからしたら、何が「怖い。」のか、分からないけど。
 そして、あたしの席に、つくはずだった、YTを呼び止めたのは、Yちゃんだった。
 「SEっちゃん!!
えりが、「写メ欲しい。」って言うから、写メ撮らせて。」
「えっっっ!!!
えっちゃんが?!!」
 YTは、嬉しそうに、服を整え、ポーズを取って、撮らせてくれた。