4人で、S2店に行った、数日後、Mちゃんと遊んでいたら、Mから、電話がかかってきた。
「もしもし?
俺、俺!!
M!!」
「(新しいオレオレ詐欺?)
いや…。
登録してるから、名前で分かるんだけど…?
(バカなの…?)」
「あっ、そうか!!」
「(忘れてたのか?)
で、何か用??
Mちゃんと遊んでいるんだけど…!!」
「うん。
あのさ…。
今日、来れない?」
「は?
なんで?」
「…今日…ボウズで…。」
「バイバイ。」
「わーーーー!!!
待った、待った!!
切らずに聞いてっ!!」
「何なの?
くだらなかったら、すぐ、切るよ?」
「俺、カケ飛ばれたじゃん?」
「うん。
それで?」
「で、ペナルティーじゃないけど、オーナーと約束しちゃったことがあって…。」
「何?」
「実は…。
オーナーと、「今月はボウズなしにします!」って、宣言しちゃった…。」
「はああああああああああああああ?!」
「いや…。
ちゃんと、今日までは、ボウズじゃないんだけど、今日だけ誰もダメで…。
俺、ヤバい…。
助けて…。」
「何でよりによって、Yとそんな約束したの!!?」
「ごめんなさい…。」
「ったく!!!」
この日、Mちゃんの車で移動していたので、事情を話し、家まで送ってもらおうと思っていた。
「ごめん…。
楽しんでいたのに…。」
「ううん。
別にいいよ。
それより、S2店にどれくらい居る?」
「うーん…。
1時間くらいかな…。」
「じゃあ、S2店に送ってあげる。」
「えっっ!!!
わるいからいいよ。
それに、帰り困るし…。」
「気にしないで。
1時間なら、待てるし。」
「余計、申し訳ないよ!」
「いいから。
M君、待ってるんでしょ?
行こ!!!」
「いや…、悪いし…。
(嫌な予感しかしない…。)」
「いいから。」
あたしは、Mちゃんの言葉に甘えた。
悪い予感しかしないのに…。
S2店に着くと、MとSIが待っていて、Mちゃんは、SIとどこかに消えて行ってしまった。
残された、あたしとM…。
「Mちゃん、入るの?」
Mに言われた。
「ううん。
入らない…。」
「そうなのか?」
「うん。
「1時間、車で待つ。」って、いってたし…
。」
「そうか。」
それを聞いた、MはSIに電話した。
「SIが、「入ってていい。」って言ったから、中に入ろうぜ。
寒くて、風邪引く…。」
「あっ…、うん…。」
S2店の中は、暖かかった。
Tが、ヘルプについて、Mが、愚痴りだした。
「こいつ、すぐ、「H君!」って言うんすよ?
あり得なくないっすか?!!」
「あり得んな!!
よしっ!!
潰そうぜ!!」
2人は、YTの名前を叫んだ。
「Hくーんっ!!」
「イケメンHくーんっ!!」
「H君、来てー!!」
2人が、何度叫んでも来ない…。
「えりが、呼んで。
そうしたら、来るから。」
「あたしが、呼んだところで、来ないでしょ!
2人が、叫んで来ないのに…。
それに、あたし、声小さいし…。」
「いいから、呼んで。」
「仕方ないなぁ…。
YT〜…。」
「ちっさっ!!
これで来たら、すげえよな?」
「だから、小さいって、言ったでしょ?
来るわけないじゃん…。」
MとTは、笑っていた。
その時だった。
「えっちゃん、俺のこと呼んだでしょ?
どうしたの?
えっちゃんが、呼ぶから、すぐ来たよ?」
YT登場!!!
TとMは、同時に叫んだ。
「来たーーーーー!!!」
YTは、その声にびっくり…。
あたしは、自分の声で来た事に、びっくり…。
「(嘘ーーーーっっ!!)
(YT来てくれた!!!)
(めっちゃ、嬉しい…っ!!!)」
「何?
何?
2人して叫んで…。
呼ばれたら来るよ。」
「いや…、だって…。
俺も、Mも、叫んだのに…。
俺の意味…。
Mの意味…。」
「えー?
呼んだ?
全然、気付かなかったぁ…。」
「何で、えりちゃんの声だけ、聞こえるんだよ?!
1番小さかったんだぞ?」
「ふふふ。」と、笑う、YT。
「それより、何の用?」
「あっ、そうだ!!
俺達とゲームしようぜ!!」
「いいよ〜。」
「(YT、軽く答えてるけど、大丈夫かなぁ…?)」
「相手は、俺とM。
まずは、Mとな?」
「いいよ〜。」
「(本当に大丈夫?)」
あたしの心配をよそに、MとT対YTの闘いが始まった。
「よしっっ!!
H君、勝負だっ!!」
意気込むMに、冷静なYT。
結果は、YTの勝ち!!
「(すごーい!!)」
勝負の後、コントが始まった…。
「あーーっっ!!
負けたぁっっ!!」
「どうした、M!!
誰にやられたんだ?!!」
「Tくーんっ!!
H君に負けたぁ!!」
「よーし!!
俺が、仇を取ってやる!!」
今度は、Tが意気揚々と、YTに勝負を挑んだ。
結果、YTの勝ち。
そして、コントが始まる。
「負けたー!!」
「T君、誰にやられたんだ?」
「Hって、イケメンにやられた!!!」
「よーし!!
俺が、T君の仇取ってやる!!
H君、勝負!!」
ずっと、涼しい顔で、勝負する、YT。
勝負は、何度も繰り返されたが、2人とも、一切、YTに勝てず…。
「だめだ…。
勝てない…。
M諦めよう…。」
「そうだね…。
T君…。」
YTを酔わす予定が、2人が、酔っ払ってしまった…。
「俺に勝とうなんて、まだまだだね。
じゃあ、えっちゃん。
また、後で来るね?」
「うん。」
YTは、去って行き、残された、敗者2人…。
「くっそぉーっ!!
思いの外、強かった…。
酔わすつもりが、こっちが、酔わされた…。
Mと2人がかりで行ったのに…。」
「イケメンで、ゲーム強いとか、反則だろ!!」
「(全勝するなんて、すごーい。)
(さすが、YT。)」
あたしの目は、益々、ハート。
TとMが呼ばれ、席を去ると、SIが来た。
「なぁ、Mちゃんにlimeしてくれねーか?」
「何で、limeするの?」
「店に来るように。」
「自分で言えば?」
「俺が言っても、来てくれなくて…。
頼むっっ!!」
「じゃあ、一応、limeしてみる。」
「ありがとう。」
SIに頼まれ、Mちゃんにlimeした。
「SIが、会いたがってるよ?」
「行かない。」
「Mちゃんが来るなら、お腹すいたから、出前を頼もうと思うんだけど?」
「行かない。」
「Mちゃんの分、出すよ?」
「…ホント…?」
「うん。」
そこに、Mが来た。
「えり。
そろそろ、1時間くる…。」
「今、SIに言われて、Mちゃんにlime中。」
「どうする?
俺、新規行かなきゃいけないんだけど、それ行ったら、時間超える…。
どうする?」
ここで、Mちゃんが、「帰ろう。」と言えば、帰っていた。
「SIが、指名になるのはイヤ。
今日も、フリーで入りたい。」
「伝票いっしょにするし、フリーでって言えば、大丈夫でしょ。」
あたしは、この時、忘れていた。
Mちゃんが、SIを場内指名していることを…。
「店の前に着いたら、出てきてくれる?」
「うん。
いいよ。」
「じゃあ、行く。」
「店に着いた。」と言う、limeをもらい、Mちゃんを迎えに行った。
すると、機嫌悪そうな、Mちゃん…。
「ガソリンがもったいないから、エンジンかけずに待ってたのに、時間超えるって、どう言うこと?!!」
「かけてなかったの?!!」
「持ったないもん!!」
「だから、「自分の車で来る。」って、言ったのに…。」
「奢ってくれるんでしょ?!!
早く、中に入らせてよ!!」
「(こんな、胸糞悪い、奢りなんて、ある?)
(二度と奢りたくない!)」
店に入り、SIは、Mちゃんの隣に座った。
そして、Mちゃんにスープを奢ってあげていた。
「(あれ…?)
(SI、隣に座ってる…。)
(Mちゃんも、イヤそうじゃないし…。)
(いいのかなぁ?)」
あたしは、不安になった。
すると、ヘルプに、YTが来た。
「YT!!」
「ただいま。
えっちゃん。」
「おかえり〜!
(YTだぁ〜!!)」
落ち込んでいた、あたしは、YTが来てくれて、happyになった。
「さっきのYT、凄かった!!
ゲーム、強いんだねーっっ!!」
「ホント?
ありがとう。
ゲームはねぇ、強くなったんだ。」
「そうなんだ。
本当はね、T達、YTを潰す気だったんだよ?」
「マジで〜?!!
あいつらーっっ!!」
ちょっと怒る、YT。
「でも、逆に、T達が、潰れかけてたけどね。」
「まぁな。
俺に勝とうってのが、甘いっ!!
えっちゃん、ゲームで負けた時、俺を呼んで?
仇取ってあげる。」
「ホント?
ありがとう!!」
2人で、笑い合っていると、出前が来た。
「YT、一緒に食べよ?」
「いいの?」
「うん。」
そこに、Mが帰ってきた。
「おっ、出前!!」
「あっ、M…。
(食べ物センサーでもついてるのか?)
(YTと食べようと思ってたのに…。)」
あたしは、出前のフタを開けて、炙り和牛ユッケを一口分取った。
「YT、あ〜ん。
(怒るかな?)
(してくれるかな〜?)」
「あ〜ん。」
口を開ける、YT。
「(えっ…。)
(してくれるの?)」
あたしは、YTの口の中に、炙り和牛ユッケ入れた。
「美味しい?」
「うん。」
「(きゃあ〜!!)
(「あ〜ん。」してもらっちゃった!!)
(えー…。)
(どうしよう…。)
(ドキドキが…。)」
それを見た、M…。
「ちょっ…。
俺には?!!」
慌てる、M…。
「ないよ。」
爽やかに、微笑む、あたし。
何度か、YTに「あ〜ん。」したら、Mは、「わーわー。」言っていた。
幸せに、浸っていると、「ぎゃあ、ぎゃあ。」うるっさい、M…。
仕方なしに、聞いてみると、「お前は、俺の指名なんだから、俺にしろよ!!」と叫んでいた。
「なんで、あたしが、Mにしなきゃいけないの?
あたしは、YTが好きだから、YTにするのっっ!!」
「はぁ?!!
俺に、して欲しいんだよっ!!
男の憧れ!!」
「そんなの知らない。」
あたしは、プイっと反対を向いた。
すると、YTが、あたしから、割り箸を取った。
「(何、何、何、何、何…。)」
「えっちゃん。」
「な…、なぁに…?
(なにされるのぉ〜?!!)」
あたしは、後退りした。
「えっちゃんも、あ〜ん。」
「えっっっ!!!
(ちょっ…、これは、ヤバい…。)」
「ほら、照れないで。」
「でっ…、でも…。」
恥ずかしさと、嬉しさで、パニック!!
「ほら、あーん。」
「じ…じゃあ…。」
あたしは、意を決して、パクッと、食べた。
「(うー…。)
(幸せ過ぎて、味が分からない…。)
(これは、夢?)
(奇跡?)」
「美味しい?」
「う…、うん…。」
「えっちゃん。
はい。
あ〜ん。」
「あーん…。
(このままじゃ、あたし、壊れる…。)」
あたしは、YTから、割り箸を奪い消した。
「YT、あーん。」
「あーん。」
「(な…なんとか…壊れずに済んだ。)」
「えりーっ!!
いい加減に、俺にもしろよ!!」
「ヤダ!!
Mにはしない!!」
「何でだよ!!」
「仕方ないなぁ…。
はい、M。
あーん。」
にっこりと微笑む、YT。
「いや…、男にされても、嬉しくない…。」
「じゃあ、あたしが!!」
パクっと、食べる、あたし。
「えっちゃん…。」
照れ気味のYT。
「えりっ!
俺は、えりにして欲しいの!!」
「仕方ないなぁ…。」
あたしは、YTから割り箸をもらい、炙り和牛ユッケを一口分取った。
「はい。
あ〜ん。」
「やっと、もらえた!」と思い、喜ぶ、M。
「でも…。
やっぱり、YT。
YT、あーん。」
「もう、えっちゃん…。
そう言いながら、食べる、YT。
「えりぃー!!
もういい!!泣いてやるっ!!」
「分かった、分かった。
Mあーん。」
やっともらえた、Mは、ニッコニコ。
Mちゃんは、奢ってもらった、スープを残して、SIにおこられていたが、SIと楽しそうにしていた。
「もしもし?
俺、俺!!
M!!」
「(新しいオレオレ詐欺?)
いや…。
登録してるから、名前で分かるんだけど…?
(バカなの…?)」
「あっ、そうか!!」
「(忘れてたのか?)
で、何か用??
Mちゃんと遊んでいるんだけど…!!」
「うん。
あのさ…。
今日、来れない?」
「は?
なんで?」
「…今日…ボウズで…。」
「バイバイ。」
「わーーーー!!!
待った、待った!!
切らずに聞いてっ!!」
「何なの?
くだらなかったら、すぐ、切るよ?」
「俺、カケ飛ばれたじゃん?」
「うん。
それで?」
「で、ペナルティーじゃないけど、オーナーと約束しちゃったことがあって…。」
「何?」
「実は…。
オーナーと、「今月はボウズなしにします!」って、宣言しちゃった…。」
「はああああああああああああああ?!」
「いや…。
ちゃんと、今日までは、ボウズじゃないんだけど、今日だけ誰もダメで…。
俺、ヤバい…。
助けて…。」
「何でよりによって、Yとそんな約束したの!!?」
「ごめんなさい…。」
「ったく!!!」
この日、Mちゃんの車で移動していたので、事情を話し、家まで送ってもらおうと思っていた。
「ごめん…。
楽しんでいたのに…。」
「ううん。
別にいいよ。
それより、S2店にどれくらい居る?」
「うーん…。
1時間くらいかな…。」
「じゃあ、S2店に送ってあげる。」
「えっっ!!!
わるいからいいよ。
それに、帰り困るし…。」
「気にしないで。
1時間なら、待てるし。」
「余計、申し訳ないよ!」
「いいから。
M君、待ってるんでしょ?
行こ!!!」
「いや…、悪いし…。
(嫌な予感しかしない…。)」
「いいから。」
あたしは、Mちゃんの言葉に甘えた。
悪い予感しかしないのに…。
S2店に着くと、MとSIが待っていて、Mちゃんは、SIとどこかに消えて行ってしまった。
残された、あたしとM…。
「Mちゃん、入るの?」
Mに言われた。
「ううん。
入らない…。」
「そうなのか?」
「うん。
「1時間、車で待つ。」って、いってたし…
。」
「そうか。」
それを聞いた、MはSIに電話した。
「SIが、「入ってていい。」って言ったから、中に入ろうぜ。
寒くて、風邪引く…。」
「あっ…、うん…。」
S2店の中は、暖かかった。
Tが、ヘルプについて、Mが、愚痴りだした。
「こいつ、すぐ、「H君!」って言うんすよ?
あり得なくないっすか?!!」
「あり得んな!!
よしっ!!
潰そうぜ!!」
2人は、YTの名前を叫んだ。
「Hくーんっ!!」
「イケメンHくーんっ!!」
「H君、来てー!!」
2人が、何度叫んでも来ない…。
「えりが、呼んで。
そうしたら、来るから。」
「あたしが、呼んだところで、来ないでしょ!
2人が、叫んで来ないのに…。
それに、あたし、声小さいし…。」
「いいから、呼んで。」
「仕方ないなぁ…。
YT〜…。」
「ちっさっ!!
これで来たら、すげえよな?」
「だから、小さいって、言ったでしょ?
来るわけないじゃん…。」
MとTは、笑っていた。
その時だった。
「えっちゃん、俺のこと呼んだでしょ?
どうしたの?
えっちゃんが、呼ぶから、すぐ来たよ?」
YT登場!!!
TとMは、同時に叫んだ。
「来たーーーーー!!!」
YTは、その声にびっくり…。
あたしは、自分の声で来た事に、びっくり…。
「(嘘ーーーーっっ!!)
(YT来てくれた!!!)
(めっちゃ、嬉しい…っ!!!)」
「何?
何?
2人して叫んで…。
呼ばれたら来るよ。」
「いや…、だって…。
俺も、Mも、叫んだのに…。
俺の意味…。
Mの意味…。」
「えー?
呼んだ?
全然、気付かなかったぁ…。」
「何で、えりちゃんの声だけ、聞こえるんだよ?!
1番小さかったんだぞ?」
「ふふふ。」と、笑う、YT。
「それより、何の用?」
「あっ、そうだ!!
俺達とゲームしようぜ!!」
「いいよ〜。」
「(YT、軽く答えてるけど、大丈夫かなぁ…?)」
「相手は、俺とM。
まずは、Mとな?」
「いいよ〜。」
「(本当に大丈夫?)」
あたしの心配をよそに、MとT対YTの闘いが始まった。
「よしっっ!!
H君、勝負だっ!!」
意気込むMに、冷静なYT。
結果は、YTの勝ち!!
「(すごーい!!)」
勝負の後、コントが始まった…。
「あーーっっ!!
負けたぁっっ!!」
「どうした、M!!
誰にやられたんだ?!!」
「Tくーんっ!!
H君に負けたぁ!!」
「よーし!!
俺が、仇を取ってやる!!」
今度は、Tが意気揚々と、YTに勝負を挑んだ。
結果、YTの勝ち。
そして、コントが始まる。
「負けたー!!」
「T君、誰にやられたんだ?」
「Hって、イケメンにやられた!!!」
「よーし!!
俺が、T君の仇取ってやる!!
H君、勝負!!」
ずっと、涼しい顔で、勝負する、YT。
勝負は、何度も繰り返されたが、2人とも、一切、YTに勝てず…。
「だめだ…。
勝てない…。
M諦めよう…。」
「そうだね…。
T君…。」
YTを酔わす予定が、2人が、酔っ払ってしまった…。
「俺に勝とうなんて、まだまだだね。
じゃあ、えっちゃん。
また、後で来るね?」
「うん。」
YTは、去って行き、残された、敗者2人…。
「くっそぉーっ!!
思いの外、強かった…。
酔わすつもりが、こっちが、酔わされた…。
Mと2人がかりで行ったのに…。」
「イケメンで、ゲーム強いとか、反則だろ!!」
「(全勝するなんて、すごーい。)
(さすが、YT。)」
あたしの目は、益々、ハート。
TとMが呼ばれ、席を去ると、SIが来た。
「なぁ、Mちゃんにlimeしてくれねーか?」
「何で、limeするの?」
「店に来るように。」
「自分で言えば?」
「俺が言っても、来てくれなくて…。
頼むっっ!!」
「じゃあ、一応、limeしてみる。」
「ありがとう。」
SIに頼まれ、Mちゃんにlimeした。
「SIが、会いたがってるよ?」
「行かない。」
「Mちゃんが来るなら、お腹すいたから、出前を頼もうと思うんだけど?」
「行かない。」
「Mちゃんの分、出すよ?」
「…ホント…?」
「うん。」
そこに、Mが来た。
「えり。
そろそろ、1時間くる…。」
「今、SIに言われて、Mちゃんにlime中。」
「どうする?
俺、新規行かなきゃいけないんだけど、それ行ったら、時間超える…。
どうする?」
ここで、Mちゃんが、「帰ろう。」と言えば、帰っていた。
「SIが、指名になるのはイヤ。
今日も、フリーで入りたい。」
「伝票いっしょにするし、フリーでって言えば、大丈夫でしょ。」
あたしは、この時、忘れていた。
Mちゃんが、SIを場内指名していることを…。
「店の前に着いたら、出てきてくれる?」
「うん。
いいよ。」
「じゃあ、行く。」
「店に着いた。」と言う、limeをもらい、Mちゃんを迎えに行った。
すると、機嫌悪そうな、Mちゃん…。
「ガソリンがもったいないから、エンジンかけずに待ってたのに、時間超えるって、どう言うこと?!!」
「かけてなかったの?!!」
「持ったないもん!!」
「だから、「自分の車で来る。」って、言ったのに…。」
「奢ってくれるんでしょ?!!
早く、中に入らせてよ!!」
「(こんな、胸糞悪い、奢りなんて、ある?)
(二度と奢りたくない!)」
店に入り、SIは、Mちゃんの隣に座った。
そして、Mちゃんにスープを奢ってあげていた。
「(あれ…?)
(SI、隣に座ってる…。)
(Mちゃんも、イヤそうじゃないし…。)
(いいのかなぁ?)」
あたしは、不安になった。
すると、ヘルプに、YTが来た。
「YT!!」
「ただいま。
えっちゃん。」
「おかえり〜!
(YTだぁ〜!!)」
落ち込んでいた、あたしは、YTが来てくれて、happyになった。
「さっきのYT、凄かった!!
ゲーム、強いんだねーっっ!!」
「ホント?
ありがとう。
ゲームはねぇ、強くなったんだ。」
「そうなんだ。
本当はね、T達、YTを潰す気だったんだよ?」
「マジで〜?!!
あいつらーっっ!!」
ちょっと怒る、YT。
「でも、逆に、T達が、潰れかけてたけどね。」
「まぁな。
俺に勝とうってのが、甘いっ!!
えっちゃん、ゲームで負けた時、俺を呼んで?
仇取ってあげる。」
「ホント?
ありがとう!!」
2人で、笑い合っていると、出前が来た。
「YT、一緒に食べよ?」
「いいの?」
「うん。」
そこに、Mが帰ってきた。
「おっ、出前!!」
「あっ、M…。
(食べ物センサーでもついてるのか?)
(YTと食べようと思ってたのに…。)」
あたしは、出前のフタを開けて、炙り和牛ユッケを一口分取った。
「YT、あ〜ん。
(怒るかな?)
(してくれるかな〜?)」
「あ〜ん。」
口を開ける、YT。
「(えっ…。)
(してくれるの?)」
あたしは、YTの口の中に、炙り和牛ユッケ入れた。
「美味しい?」
「うん。」
「(きゃあ〜!!)
(「あ〜ん。」してもらっちゃった!!)
(えー…。)
(どうしよう…。)
(ドキドキが…。)」
それを見た、M…。
「ちょっ…。
俺には?!!」
慌てる、M…。
「ないよ。」
爽やかに、微笑む、あたし。
何度か、YTに「あ〜ん。」したら、Mは、「わーわー。」言っていた。
幸せに、浸っていると、「ぎゃあ、ぎゃあ。」うるっさい、M…。
仕方なしに、聞いてみると、「お前は、俺の指名なんだから、俺にしろよ!!」と叫んでいた。
「なんで、あたしが、Mにしなきゃいけないの?
あたしは、YTが好きだから、YTにするのっっ!!」
「はぁ?!!
俺に、して欲しいんだよっ!!
男の憧れ!!」
「そんなの知らない。」
あたしは、プイっと反対を向いた。
すると、YTが、あたしから、割り箸を取った。
「(何、何、何、何、何…。)」
「えっちゃん。」
「な…、なぁに…?
(なにされるのぉ〜?!!)」
あたしは、後退りした。
「えっちゃんも、あ〜ん。」
「えっっっ!!!
(ちょっ…、これは、ヤバい…。)」
「ほら、照れないで。」
「でっ…、でも…。」
恥ずかしさと、嬉しさで、パニック!!
「ほら、あーん。」
「じ…じゃあ…。」
あたしは、意を決して、パクッと、食べた。
「(うー…。)
(幸せ過ぎて、味が分からない…。)
(これは、夢?)
(奇跡?)」
「美味しい?」
「う…、うん…。」
「えっちゃん。
はい。
あ〜ん。」
「あーん…。
(このままじゃ、あたし、壊れる…。)」
あたしは、YTから、割り箸を奪い消した。
「YT、あーん。」
「あーん。」
「(な…なんとか…壊れずに済んだ。)」
「えりーっ!!
いい加減に、俺にもしろよ!!」
「ヤダ!!
Mにはしない!!」
「何でだよ!!」
「仕方ないなぁ…。
はい、M。
あーん。」
にっこりと微笑む、YT。
「いや…、男にされても、嬉しくない…。」
「じゃあ、あたしが!!」
パクっと、食べる、あたし。
「えっちゃん…。」
照れ気味のYT。
「えりっ!
俺は、えりにして欲しいの!!」
「仕方ないなぁ…。」
あたしは、YTから割り箸をもらい、炙り和牛ユッケを一口分取った。
「はい。
あ〜ん。」
「やっと、もらえた!」と思い、喜ぶ、M。
「でも…。
やっぱり、YT。
YT、あーん。」
「もう、えっちゃん…。
そう言いながら、食べる、YT。
「えりぃー!!
もういい!!泣いてやるっ!!」
「分かった、分かった。
Mあーん。」
やっともらえた、Mは、ニッコニコ。
Mちゃんは、奢ってもらった、スープを残して、SIにおこられていたが、SIと楽しそうにしていた。



