黒い桜の花は、散ることしか知らない(上)

次の日ー。
 Yの誕生日。
 Mは、なんとか、客を呼べたようで、あたしに「来い!」と言わなかった。
 あたしは、あたしで、Yちゃんの家で、女子会を楽しんでいた。
 今回の話題は、4人で、S2店に行く時のことだった。
 「まずは、「誰の家に集まるか…。」だよね。」
 Kちゃんの言葉に、あたし達は、うなずいた。
 「集まるなら、S2店と家が近い方がいいよね…?
でも、あたしの実家、そう言うのうるさいから、無理なんだよね…。」
 あたしが、事情を言うと、Mちゃんが、「私の家に集まろう。」と言ってくれた。
 「でも、Mちゃん家、介護とか、義両親とか、子どもとか、大変じゃないの?」
 あたしが、心配していると、Mちゃんは、「大丈夫。」と…。
 ならばと言うことで、お言葉に甘えて、Mちゃん家に集まる事にした。
 「着替え、化粧、ヘアセットは、私の家ですればいいよ。」
 Mちゃんの言葉に、甘える事にした。
 「服は、どうする?」
 Kちゃんの言葉に、あたしとMちゃんは、自前の服を持ってくる事にした。
 YちゃんとKちゃんは、Yちゃんが、「着ぐるみ着ようよ。」と言い出し、着ぐるみで行く事になった。
 「何の着ぐるみにするか。」って事で、ぺんぺんに行って、選ぶ事に。
 2人が選んだのは、ウサギの着ぐるみにしたが、どう見ても牛…。
 でも、「2人がいいなら…。」と、止めはしなかった。
 それから、担当に、それぞれ、lime。もしくは、電話をした。
 あたしがしたのは、電話。
 すると、「お客様の都合により…。」と…。
 静かにキレる、あたし。
 「(携帯…、止まってる…。)
(電源切るより、悪い!!)
(次、会った時に、覚えてろよ?!!)」
 あたしは、にーーーーっこり、微笑んで、Yちゃんに、お願い事をした。
 「A君に、Mへの伝言、頼んでもいい?
「M、会うのが楽しみだわ。
携帯、止まってるの、知ってるから。」って。」
「わ…、分かった。」
 Yちゃんは、すぐに、limeを送ってくれた。
 A君は、すぐに、Mに伝え、Mは、あたしが来るのを、怖がっていたらしい。