まだ朝は肌寒い4月のはじめ。
高校生になった菜音は、1人駅前にある大き
な桜の木を眺めていた。
電車が来ていたことも知らずに。

高校初日から遅刻をしてしまった菜音は、ホ
ームルームが始まっていた教室の前に立って
いた。
菜音: 「どうしよう…。入りにくいな…。」

菜音 :「でも入らないと。」

勇気をだして菜音は顔を真っ赤にしながら教
室に入った。

先生:「お、やっと来たか。初日から遅刻とは。」

菜音:「すみません…。」

菜音は、クラスの人達から冷たい視線を感じながら静かに席に座った。

続きは②で、