「荷物多いな」

「だよね…なんかいっぱい持ってくるのが癖で」


「すぐ取りに行けるのに」

「まぁそうなんだけどさ。大変じゃん」


あ、普通に私たち会話してる。


ふとそう思って、少しだけ気恥ずかしくなる。

久しぶりにアイツと何気ない雑談をした気がした。


「俺さ、部活のこと前向きに考えようと思う。まだ奏多にしか話してないけど」

「うん。いいんじゃない。良かったよ」


「ありがとな」

「え、私何もしてないし」