確かに…そうだ。

今から入って足手まといなるかとか。
そんなの、ただ俺がレギュラーになれないだけで部活に迷惑がかかる訳ではない。


これは俺の気持ちの問題で、結局はやりたいかやりたくないか。


清華はそんなことを当たり前のように言う。


「お前…強くなったな」

「私は、別に強くなんか…」


「お待たせ清華。あ、零くんお疲れ」

「お疲れ。俺戻るわ」


重荷に感じだったものが、少しだけ軽くなったような気がした。


体育館に戻ると、ちょうど別の試合が終わったところで、授業もそれに合わせて終わろうとしていた。

そんな中で奏多を見つけてその話をすると、奏多は驚きながらも喜んだ。