「あぁ!零兄ちゃんか!久しぶり」
ツインテールで、メイクをして少し大人っぽくなっているものの、清華を少し幼くした顔立ちの清華の妹、舞香。
舞香は俺の2つ下だから…今は中学3年生だ。
「志望校決まったのか?」
「一応!推薦だから楽勝!それより何で零兄ちゃんが私の家にいるの?」
「あぁ、母さんから野菜のお裾分けだってさ。じゃあ俺帰るから」
「え、もう帰るの?もうちょっといなよ」
久しぶりに会った近所の幼馴染にもの珍しいのか、舞香はつまらなさそうな顔で俺を見る。
「こいつが起きる前に帰るよ。よく考えたら起きた瞬間に俺がいたらどうなるやら…」
「ん……舞香?」

