「ありがと」

私の言葉を必死のフォローだと思ったのか、奏多くんは優しく笑う。


本当に思ってるんだけどなぁ……。


アイツとはほんと正反対。だから何で2人が友達なのか、私には分からない。


「そういえば俺、清華ちゃんと零が幼馴染って今日知ったんだよね。去年同じクラスだったけど、ほとんど2人が喋ってたイメージないし」


それは……私が嫌ってるからです。とは言えずに。

「あんまり知ってる人いないかも」とだけ答えておいた。


奏多くんにこれ以上、気を遣わせるのは申し訳なさすぎる。


「でも、ほんっと奏多くんとアイツ、正反対だよね。天と地の差」

「あはは…そんなこともないけど。まぁ、恋愛に関してはそうかな」


「ほんとそうだよ」