「今日は部活の昼練ないらしいな」

「そう。先生が休みだからさ。最近大会近くて部活ばかりだったから、大会も終わったし、部長も流石に今日はいいかって」


奏多はバスケ部に入っていて、この高校はインターハイに毎年出るほどの強豪校。


そして奏多は2年にしてレギュラーで出るほどの実力の持ち主だ。


朝練、昼練と練習で忙しい奏多は、俺とクラスが隣と言えど挨拶するくらいで、喋るのは久々だった。


俺は奏多の近くに座ると、購買で買ったカレーパンを開ける。


「今度は学校1の美女と付き合ったらしいじゃん」

「あぁ、まぁな。付き合ったの昨日だって言うのに情報早いな」


まぁ帰りの廊下で色々な人に見られたから、他のクラスに広まっていてもおかしくはない。