何でそんなことになるんだよ……。

俺は本当にアイツに嫌われてるって言うのに。


俺とアイツは小学校の頃からの幼馴染だった。

俺は昔から、自分で言うのも憚られるけれど女好きで、男の友達と同じくらい女の友達がいるのは勿論、小4ぐらいの時から彼女が絶えなかった。

アイツは元からそれを良く思ってなかったが……いつだろう。ある時を境に、とてつもなく嫌悪感を抱いたのか、俺と口さえ聞かない状態になった。


自業自得と言えば自業自得。

だからと言って、自分の性格を直そうとも思えなかった。


「分かったよ……清華の家に行くんだな」

「うん!ありがと!」


これから振り回されそうだな……と半ば諦め気味で、俺は瑞樹の提案に乗ることにした。