陽「…そうなのか?」

驚いた顔をする陽翔。

桜「うん。菜々に聞いたから、

後で陽翔の家行こうかなって考えてたら…

倒れて気づいたら病院にいたの。」

陽「……俺こそ、気づいてやれなくてごめん。

尚は知ってたのか?」

私は頷いた。

桜「菜々香が言ったらしい」

陽「…そっか。」

そう言って、また私の頭を撫でた。

桜「…陽翔は悪くないよ。」

私は顔を上げた。

やっぱり

桜「…陽翔、泣かないで。」

予想通り、陽翔は泣いていた。