時の止まった世界で君は

病室につき、未だ眠っているなつをそっとベッドに寝かせる。

「……ん、んぅ」

少し身動ぎをする姿に、起こしてしまったかな?と思い、そっと頭を撫でるとそのまま、またなつはすうすうと寝息を立てはじめる。

その様子に、朝から重かった肩の荷が少しだけ降りたような気がした。

布団を整え、一歩後ろに下がる。

それと交代するように、後ろから着いてきてくださっていた妹尾先生は、なつのベッドサイドの椅子に腰をかける。

「……あとは、俺が着いてるから。仕事戻っていいよ。」

「はい。お願いします。もし、何かあればすぐ呼んでください。」

その声に返事はかえってこないが、妹尾先生のなつを見つめる暖かい視線を見ていれば、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。