僕と夏希は、親の離婚の関係で保育園の年長の時に、僕は母さんに、夏希は父さんに引き取られて、育てられてきた。

僕が小学生になった時、僕はいじめられた。原因は分からない。辛かったけど、周りは見て見ぬふりで、誰も助けてはくれなかったんだ。

いじめが終わるまで耐え続けた結果、僕は泣けなくなっていて、人を信じれなくなっていた。

そして、母さんと父さんはもう一度やり直すことになって、夏希と再会した時、夏希には驚かれた。まぁ、僕も夏希がHSPだってことを知った時は驚いたけど。

「……そうだったんだ。冬希自身は、変わりたいの?」

「変わりたいよ……でも、僕なんかが変わってもいいの……?」

「全然良いよ!ちょっとずつで良いからさ、変わっていこう。僕がサポートするから」

「……ふっ。夏希、カウンセラーの才能あるんじゃない?」

僕は、久しぶりに心から笑って見せた。