青春sparkling

嫌な予感って当たるものである。

気づくのは遅かった。
それは私の落ち度かもしれない。
そうなのだ、そういえば。

(優姫はまさの元カノなのだ。)

それに気づいたのは一昨日。
なのに私は優姫にカミングアウトしてしまった。


淀んだ雲が流れてくる。
止めたい、止まれ、止まれ。
何度も心で叫んだ。
でも自然には逆らえない。
やらかした。と思った。
わかっている。自分が1番。
きっととられるならこいつにとられるんだ。
だから最初から生け好かないんだよ。
過去の馬鹿な自分に後悔しても遅い。
気を許してしまったのが運の尽き。
言ってしまった言葉は、戻らないのだ。

「ねぇ〜」
「なにー？」
「なんでもなーい」
「は？」

神様、愚かな私を許してください。
神様、情けない私を懲らしめてください。
神頼みの真の意味を知った。

いっそのこと言ってしまおうかとも思った。
でも、いう勇気なんてない。
だって言ってしまったらこの関係は
終わってしまうんだから。

そんなことはできなかった。