彩香の両親は驚き、最初はふたりの結婚に反対していたようだが、陸の真摯が想いに動かされ、彩香の気持ちを第一に考え認めてくれたようだ。
陸も彩香の両親に認めてもらえたことで自信がついたのか、今後、なにがあっても彩香を守り、幸せにすると俺たちの前で約束をした。
とはいえ、本当に大変なのはこれからだ。父さんのことはもちろん、彩香の父親が経営する会社と共同で開発を進めている新商品にも、なにか影響が出るかもしれない。
だけどふたりなら、どんな困難にも立ち向かっていけるだろう。もしものときは、川端の言うように駆け落ちをすればいい。
あのときの必死な川端を思い出すと、自然と口元が緩む。
彼女の履歴書を見ての第一印象は、『苦労してきたんだろう』だった。
中途採用の部下ができるのは初めてで、どんな者かと少しわくわくもしていた。
それというのも新卒採用に比べて、中途採用の基準は厳しい。それなりに仕事がデキる人間ではないと人事部は採用しない。
入社式で実際に顔を合わせると、緊張でいっぱいといった感じだったが、人当たりが良さそうで、他の者ともうまくやれそうだと思った。
陸も彩香の両親に認めてもらえたことで自信がついたのか、今後、なにがあっても彩香を守り、幸せにすると俺たちの前で約束をした。
とはいえ、本当に大変なのはこれからだ。父さんのことはもちろん、彩香の父親が経営する会社と共同で開発を進めている新商品にも、なにか影響が出るかもしれない。
だけどふたりなら、どんな困難にも立ち向かっていけるだろう。もしものときは、川端の言うように駆け落ちをすればいい。
あのときの必死な川端を思い出すと、自然と口元が緩む。
彼女の履歴書を見ての第一印象は、『苦労してきたんだろう』だった。
中途採用の部下ができるのは初めてで、どんな者かと少しわくわくもしていた。
それというのも新卒採用に比べて、中途採用の基準は厳しい。それなりに仕事がデキる人間ではないと人事部は採用しない。
入社式で実際に顔を合わせると、緊張でいっぱいといった感じだったが、人当たりが良さそうで、他の者ともうまくやれそうだと思った。



