恥ずかしいし、なにより私だけが知っているジョージさんは、私だけの秘密にしておきたいもの。
リビングに続くドアを開けようと手を伸ばすと、その手を背後から掴まれた。
「どうして? 言えばいいじゃないか。『私のことが好きでたまらないんですよ』って」
「えっ? あ、あの……」
ギューッと抱きしめられて、胸が苦しくなる。
「近くにいたら、常にこうして触れていたいし、甘やかしたくなるし、からかいたくなる。……会社の奴らにはこんな姿、絶対に見せられないな」
フフッと耳元で笑われると、くすぐったい。
「本当、今日は悪かったな。……びっくりしただろ?」
「……はい」
まさか会社のみんなに私と付き合っていることを公表するとは、夢にも思わなかった。
「でも嬉しかったです。結婚を前提に付き合っているって言ってくれて。それに、仕事がやりづらくならないよう、配慮してくれてありがとうございました」
「いや、当然のことだろ? 俺が勝手にしたことなんだから。……彩香との婚約破棄については、いつか公表しなくてはいけないことだった。それと涼とのことも。でも涼にちゃんと話をせずに公表してしまい、悪かった」
リビングに続くドアを開けようと手を伸ばすと、その手を背後から掴まれた。
「どうして? 言えばいいじゃないか。『私のことが好きでたまらないんですよ』って」
「えっ? あ、あの……」
ギューッと抱きしめられて、胸が苦しくなる。
「近くにいたら、常にこうして触れていたいし、甘やかしたくなるし、からかいたくなる。……会社の奴らにはこんな姿、絶対に見せられないな」
フフッと耳元で笑われると、くすぐったい。
「本当、今日は悪かったな。……びっくりしただろ?」
「……はい」
まさか会社のみんなに私と付き合っていることを公表するとは、夢にも思わなかった。
「でも嬉しかったです。結婚を前提に付き合っているって言ってくれて。それに、仕事がやりづらくならないよう、配慮してくれてありがとうございました」
「いや、当然のことだろ? 俺が勝手にしたことなんだから。……彩香との婚約破棄については、いつか公表しなくてはいけないことだった。それと涼とのことも。でも涼にちゃんと話をせずに公表してしまい、悪かった」



