どうやら正解だったようで、静かになったジョージさんを見れば、必死に笑いをこらえていた。

「もう、ジョージさん?」

 ジロリと睨むと、彼は「悪い」と言いながらまだ笑っている。

 本当にジョージさんってイジワルだ。時々こうやって人をからかって笑うんだから。

 ムッとしていると、ジョージさんはまるで子供をあやすように優しく私の頭を撫でた。

「悪かったって。ふたりでやったほうが早いし、手伝うよ。それで買い物に出よう。料理の材料や日用品も買いたしたいし」

 たしかに手伝ってもらったほうが早く終わるし、足りないものを買いにもいきたい。

「……じゃあ、お願いします」

「了解」

 そしてふたりで取りかかったわけだけど、すぐに一時中断してばかり。それというのも……。

「あ、卒業アルバム発見。見てもいい?」

「ダメです!」

「なんで? いいじゃん」

「恥ずかしいですから!」

 そんな攻防を繰り広げたり、ジョージさんも読んだ私の漫画本ことでからかわれたり。