それと一緒に住むことを伝え、『なにがあっても涼さんのことは守ります』とも。
 うちの両親はジョージさん以上に緊張していて、とくにお父さんがひどかった。

 ジョージさんの肩書きに驚き、恐縮しっぱなしだったもの。

 でもあれほど過保護だったのに、相手がジョージさんだからか、安心して私を任せられると涙ながらに言ってくれた。

「落ち着いたら涼とふたりで新居に遊びに行くよ」

 私の肩に腕を回したまま言うと、大家さんと金子さんは満面の笑みを見せた。

「うんうん、そうして! そのときは四人でバーベキューでもしようね」

「楽しみにしています」

 新居には広い庭があると言っていたものね。

「陸、仕事頑張れよ」

「あぁ、もちろん」

 ジョージさんが労いの言葉をかけると、大家さんは私たちを見てにっこり微笑んだ。

「今書いている新作が完成したら送るよ。今回の作品はぜひふたりに一番に読んでほしいんだ」

「私たちにですか?」

 思わず聞き返すと、大家さんは深く頷いた。