冷たい床に反射するライトを只、見つめていた。
扉の外のどしゃ降りにも関わらず、今日も女達は…俺の狭いマンションに足を運ぶ。
見えない未来を信じて。
俺は右手の煙草を軽く落とした。灰が静かに灰皿へ潰れる。灰色の煙が辺りを包む。
むせ返る、静けさに俺は只、見つめていた。
先ほどまで、軋みupdownを繰り返していたベットも、ブラウン官から流れた煩過ぎる情報番組も、明るく笑いが耐えなかったこの部屋も、今は死んだみたぃに暗く、静か過ぎた。
思い返して、浮かぶのは名前も忘れた派手にケバい笑い声。何がそんなに嬉しいのか、俺のシャツに顔を擦り付けていたっけ…
俺はみたいな奴に幸せの二文字を求めた愚かな女達…
その代償は…涙なのに。
