-『ずっと友達!親友だよ!大好き!』
 -『もちろん!大好き!』

 ピピピピピッピピピピピッピピ…
スマホで6時半にセットされている目覚まし音が部屋中に鳴り響く。
(…うるさい…)
無理矢理目を開けさせられているようだ。
仕方ないと思いながら瞼を少しづつ開ける。
「はぁ…」
ため息をつきながらゆっくり体を起こす。
(あーあ。また憂鬱な一日が始まってしまう…。)
そんな事を考えながらベッドから立ち上がり、本やゲームが散らかった部屋から出る。
目の前の階段を降り、短い廊下を進みリビングへ向かう。
そこには母さんが居た。洗濯物や、妹の世話で大変そうな姿が目に映る。