ありがとう。

入院するまでの期間は本当に長かった。私は2人の子供と実家に泊まりこんだ。実は私の父は本当の父ではない。母が再婚しているからだ。
そんな義父に母は
『私の子供やから何があっても看てやらなあかん。イヤやったら実家に帰ってな』と言ってくれた。
涙が出そうなくらい嬉しかった。
本当の父は離れた所に住んでいてなかなか会えないがメールや電話というものがある。そんな電話で父は
『お前が死にたいと思う時は言うてこい。一緒に死んだる』
そう言って泣いていた…。私も泣いた。
旦那に至っては冷静だった。私が病気やパニックになるといつも冷静に対応してくれるのだ。
そんな彼を私は心底愛している。病魔におかされ正直不安だった。離婚を切り出されるのではないか…しかし彼に関しては例外だったようだ。毎日のメール。彼は病気のことには一切ふれない。毎日毎日普通のたわいもない文章を彼は送ってくれたのだ。
『大丈夫?』
『元気だせ』
そんな事も言わない。病人としてではなく普通の私として扱ってくれた。嬉しかった。