ほんとは、ずっとキミのこと、

<新乃>

先生はいってらっしゃいのキスと一緒に出て行った。
私は呑気に先生の作ってくれた朝食を食べていた。

ふと携帯を見た。

そこには昨日の深夜から、ラインがびっしりだった。
有音からのラインもあった。

私と先生との数時間前の夜の写真。
私を後ろから抱く先生とほとんど裸の私。

すぐに先生にラインを入れた。
[先生、ごめんなさい。もう私とは会わないで。生徒と教師の関係に戻ろう]
不思議と涙は出なかった。

そして先生からすぐにライン。
[落ち着くまで、でいいよな?]

「そんなわけないじゃん」
私はいつもどうりに髪を巻き薄くメイクをして学校に向かった。