「春?やっぱ辛いか?」 あたしのおでこに手をあてる。 あたしは目が潤むのを熱のせいにした。 「じゃ、しっかり掴まれよ」 「…うん」 久しぶりの、 陸人の背中の暖かさに、あたしは涙を止める事が出来なかった。