黙って俺を好きになれ

「来い」

「や・・・っ」

少し後ろに控えていた山脇さんに二の腕を掴まれ、幹さんから離される。思わず抵抗しかけたのをびくともしない力尽くで。

「幹さん!」

小さく叫んだ。あなたは筒井君を見据えたまま私を振り返りもしない。

「ロシアンルーレットだ。銃弾(タマ)は1発、1回ずつ引き金を引く。どっちも生き残ったときは大人しくイトコに引導を渡されろ。・・・俺以外の男に目をくれる女じゃねぇぞ」

不敵に口角を上げた横顔。

「覚悟はいいな?ガキの玩具(オモチャ)と違って、当たれば脳ミソが吹っ飛ぶシロモノだ」

いつの間に手にしていたのはリボルバーの小型拳銃。幹さんは慣れた手付きでシリンダーから全弾を抜いて見せた。