両親に幹さんを引き合わせる。恋人として。・・・そんなことは永久に叶わないと思っていた。一番悲しませない為の嘘を探す私をどこまで見透していたのか。じわり、幹さんの労りが染みて泣きそうになる。
娘の恋人が一企業の社長だと聞いたら、お母さんは真っ先に初詣で願かけをした自分を褒めそう。お父さんは。私が決めたことならって黙って頷いてくれるかな。
大事な人に大事に想われている幸せをありったけ伝えて、もし真実を知るときが来たら私の笑顔を思い出してほしい。ほんの少しでもいいから憶えててほしい。
幹さんは誰とも変わらない人。
厳しくて優しい人。
強くて寂しがりな人。
生き方を選べなかっただけの人。
「いいんですか本当に・・・?」
情けない顔で見上げていたかもしれない。伸びてきた掌が私の髪をくしゃくしゃっと掻き回す。
「最初からそのつもりだ、お前をもらうと決めた時から」
そのまま肩を抱き寄せられ、頭の天辺に吐息が埋まった。
娘の恋人が一企業の社長だと聞いたら、お母さんは真っ先に初詣で願かけをした自分を褒めそう。お父さんは。私が決めたことならって黙って頷いてくれるかな。
大事な人に大事に想われている幸せをありったけ伝えて、もし真実を知るときが来たら私の笑顔を思い出してほしい。ほんの少しでもいいから憶えててほしい。
幹さんは誰とも変わらない人。
厳しくて優しい人。
強くて寂しがりな人。
生き方を選べなかっただけの人。
「いいんですか本当に・・・?」
情けない顔で見上げていたかもしれない。伸びてきた掌が私の髪をくしゃくしゃっと掻き回す。
「最初からそのつもりだ、お前をもらうと決めた時から」
そのまま肩を抱き寄せられ、頭の天辺に吐息が埋まった。



