黙って俺を好きになれ

「傷口が開いちゃいます・・・っっ」

「加減はする」

「で、でも山脇さんだって!」

「どこにいる?」

いつの間に帰った?!

「・・・いい子だから大人しくしてろ、怪我人を(いたわ)れ」

仰向けで押し倒されソファのスプリングが鈍く軋んだ。意地悪く口角を上げるあなたに見下ろされたら、もう抵抗なんて。

ハイネックのニットを首許までたくし上げられ、はだけた胸に甘くて強い刺激が躊躇なく与えられる。最初は堪えていた声もどうにもならなくなって、音のない静かなリビングに乱された悲鳴が切れ切れに響き渡る。

幹さんは私の素肌だけを余すことなく晒し、太股を割って付け根に顔を埋めた。息も絶え絶えに躰を仰け反らせる私を何度も押し上げ、そして、言われるままの体勢で一つに繋がった。

しっとりと。幹さんを感じていた。幹さんも。なぞるようにゆっくり動く。愛される喜びが躰の隅々まで行き渡る瞬間。全身の細胞からあなたへの想いが噴き出す瞬間。

息遣いも。
なにもかも。
一つに熔ける。

「・・・ッ、イトコ・・・ッ」

今度は私が幹さんを押し上げていく。低く喘ぐ声が愛おしい。名前を呼びながら放たれた白濁の熱を自分の中に飲み込んだ。