【完】恋の治療は保健室で

薬師寺は振り返って奏に手を振って飛行機に乗った。座席に座った直後、一通のメールが届いた。そのメールは龍也からだった。そこには『頑張れ』と書かれていた。

「あいつ。あぁ、頑張るよ」

薬師寺は龍也からのメールを見た後、奏から出発前に貰った袋を開けた。その中には手紙と月のピンズが入っていた。

「ありがとう。奏」

ピンズを服の襟に付けて窓の外を見た。飛行機が飛び、空港から離れていく。

「行っちゃったね」

「うん。でもあたし寂しくないよ。だっていつでも会えるしそれに...」

「そのヘアピンと腕時計があるからね」

「うん。これがあるからあたしは強くいられる。お守りみたいな感じかな」

「お守りか。そういえば奏、さっき薬師寺先生に何渡したの?」

「あたしから薬師寺先生にお守りをね」

「このラブラブカップルが!ほんと羨ましいな。ねぇ、平川」

「俺に振るな」