【完】恋の治療は保健室で

「あたしに関わらないで」

奏は潰れたチョコを持って立ち上がり、薬師寺の顔を見ずに教室へ戻って行った。

「奏!」

「平川またね」

「あぁ。杉原のことも心配だけど今はあれをどうするかだな」

薬師寺の周りにはまだチョコを渡そうと女子たちが集まっている。さっきのことがなかったかのようにまたチョコを渡そうと薬師寺にいいよっていた。

「薬師寺先生!受け取ってください!」

「いい加減にしろ!」

「やっぱりあーなるよな」

「人をケガさせるような人のチョコなんて僕は要らない。今日もう諦めてくれ」

ガチャン

勢いよくドアを閉めた薬師寺。そして怒鳴ったことによって固まってしまった女子たち。周りで見ていた人達は何が起きていたか把握出来ていない様子だった。