冬休みが明けて一ヶ月。女子二人はあるイベントに向けて作業をしていた。そう、二月のイベントといえばバレンタイン!今日は奏と若菜は奏の家でチョコ作りの練習をしていた。

「クリスマスはぼっち、そしてバレンタインも素敵な彼と過ごさず一人寂しいバレンタインを送る。片や幸せ満開の友達が一人」

「若菜どうしたの?顔が怖いよ」

「奏はいいな。今年のバレンタインは彼氏と一緒で...!しかも相手は薬師寺先生。ライバルが多い中、一人だけ勝ち組。毎年チョコを百個貰っている薬師寺先生だけど今年は本命の彼女からだもんなー。羨ましい〜」

「いやいやいや。そんな、渡せるかも分からないし」

「薬師寺先生は奏からのチョコを楽しみにしてると思うけどな」

「そうかな?」

「そうだよ。だって本命だよ?大好きな女の子からのチョコだよ?喜ばない男なんていないわ絶対」