【完】恋の治療は保健室で

平川君のお兄さんと共にあたし達は薬師寺先生の家へと向かった。

「送られてきた場所はこの辺りなんだけど...」

「貸してみろ」

「はい」

「こっちだ」

平川君のお兄さんにケータイを渡し、再び歩き出した。

「ここだな。全くややこしいところに住んでいるなあいつは」

ピーンポーン

『はい』

「俺だ」

『詐欺は間に合ってます』

「ちょっと!薬師寺先生、杉原です!」

『今開けるね』

ガチャ

「誰が詐欺だ」

「杉原さんダメじゃないか。不審者連れてきちゃ」

「おい不審者とはなんだ。てめぇケンカ売ってんのか?」

「おやおや。随分短気な不審者だね。さあ皆この人はほっといて中に入って」

「俺は尚人に頼まれたから仕方なく来たんだよ」

「薬師寺先生、お願いします。平川君のお兄さんも一緒に話を聞かせて下さい!」

「私からもお願いします!それにそろそろ入らないと...」

「あっ」

玄関先で騒いだせいで近所の人が出てきて今にも警察に通報されそうだ。