【完】恋の治療は保健室で

そう胸に決め、帰ろうとした時だった。

「杉原じゃないか?」

「平川君!っと...」

「俺の兄貴の」

「平川 龍也(ひらかわ りゅうや)です。いつも弟がお世話になっています」

「こちらこそ。杉原 奏です」

「杉原、今日は一人か?」

「ううん。家族と来てるんだ」

「俺もだ。先に帰ってちゃったけどな」

「あたしのところは今ここの人と話しているんだ。パパの知り合いがここで働いていて」

「そうなんだ」

「杉原さん」

「はい。なんでしょうか?」

「君は大沢 冬和を知っているかい?」

突然平川君のお兄さんが冬和さんのことを聞いてきた。