「杉原さん。改めて言われると照れるね」

「・・・!お、お互い様です」

「そうだね。お互い様だよね。でも本当に言えて良かったよ。実はもう一つ今日言わなきゃならないことがあるんだ。あのね、僕、春には学校を辞めるんだ」

「学校を辞める?」

クリスマスの今日、薬師寺先生とデートして両思いだと知った。だけど楽しかったのはつかの間だった。薬師寺先生が学校を辞めるってどうゆうこと?理解が追いつかないまま、ツリーの光に照らされながらあたしは困惑していた。