【完】恋の治療は保健室で

「大丈夫だよ。だってほら」

あっ...!そうか。ここはカップルが沢山いるんだった。だからあたし達はあまり目立たないんだ。
よかった。

「だからあまり気にしなくていいよ。続きしよう?」

「はい!」

先生の特訓のお陰で少しずつ滑れるようになってきた。

「手、離すよ?」

「は、はい」

ついに手を借りなくても滑れるようになった。まだまだバランスが不安定になることもあるけど少しずつまっすぐ滑れるように。

「その調子だよ」

楽しい。今までの自分だったら全然考えられない。薬師寺先生と出会わなかったら走ることも、滑れることも苦手だったことが克服出来なかったかもしれない。感謝の気持ちでいっぱいだ!この気持ち、どう伝えたらいいんだろう。