「はい、撮れたよ。後で送ってね」



「はい!今すぐにでも送らせていただきます!」



良かった。変な顔になってなかった。


けどちょっと顔赤いな。


無理もないか。




「文化祭が終わったら次はいよいよ冬だね。そしてクリスマスか。早いな」




「ですねぇ。一年ってあっという間です」



「杉原さんの卒業も近いね」



「まだ早いですよ!だいいちまだ、進路も決まってませんし...」



「今すぐに決めなくてもいい。これからじっくり考えて、進路を決めなさい」




「はい!それにしてももうクリスマスか。雪が降るといいな」




「どうだろうね。こればっかりは空の気分次第だからね。杉原さん雪が好きなのかい?」




「はい。クリスマスの日、大きなクリスマスツリーを見る。あたし、そんなデートに憧れているです!そしてその日はホワイトクリスマス希望です!」



「はは!杉原さん、目が輝いているよ?じゃあ、その夢、叶えてみようか?」




「え?」



「クリスマスの日、僕と出かけないかい?」



「ええー!」



楽しい文化祭が終わり、次はいよいよクリスマス!



と思っていた矢先、まさかの薬師寺先生からデートのお誘い。



でも、このクリスマスの日はあたしにとって波乱の幕開けだった。