【完】恋の治療は保健室で

「先生もうやめて!」


薬師寺先生の手を掴もうとした瞬間、落ちていた作りかけの衣装に足が引っかかり転びかけた。


「杉原!」


「杉原さん!」


薬師寺先生が平川君の胸ぐらを掴んでいた手を離し、あたしに向かって手を伸ばしたのと同時に平川君もあたしに向かって手を伸ばした。



ビリリリ!


布が破れるのと同時にあたしは薬師寺先生に支えられていた。

「痛った〜」

「杉原さん大丈夫?」

「杉原どこかでケガしてないか?」

「あたしは大丈夫。でも...」



破れた音が聞こえた時から悟っていたがやはり破れたのは作りかけの衣装だった。