【完】恋の治療は保健室で

「誰がそんな事言ったんだい?別に君には関係ないことだろ」

「そうやって痩せ我慢しているじゃないんですか?そうですよね。普通、教師と生徒の恋愛なんて有り得ませんよね。バレたらクビになるわけだし」

「そうだよ?クビになるよ。それがどうしたんだい?」

「へぇー認めるんですか?」

「認める?何をだい?」

「いつまでしらばっくれるんだよ?」

「もう話は終わりかい?杉原さん待たせてごめんね。皆のところに行こうか」

「はい...でも...」

「おい逃げるのか?」

「逃げる?そんな事しないさ」

「先生、噂に聞いたんだけど昔、事故で恋人を亡くしたんだって」

「えっ?」

先生は一度後ろに向けた背をもう一度平川君の方へ戻した。

薬師寺先生の目は怒りが見える。

今にも殴りかかりそうだ。

止めないと...!

「薬師寺先生...!」

「だからどうした。そんな人の過去を話して楽しいかい?もう少し考えたらどうだい」

「それも原因は薬師寺先生だって言うじゃないですか」

「誰に聞いたのかは知らないけどその噂、間違っているよ?あれは単なる事故だったんだ」

「・・・」

「もう話はないね。杉原さん岡先生に言っといて。体調が悪くなったから帰るって」

「あたしも帰ります。それに花火はもう、終わってますし...」