【完】恋の治療は保健室で

「誰だ!?」

「薬師寺先生!」

「どうしたの?こんなところで。花火もう始まってるよ?クラスの皆も心配してたし」

「すいません。今行くところです」

「杉原さん君も。電話にくらい出なさい。新田さんが今にも警察に連絡する勢いだったよ」

電話?そういえばさっきから鳴っていたような。でも新田さんとは連絡先交換してないよね?

「何話していたの?」

「何でもないっすよ。なあ、杉原」

「うん。それより先生、あたし新田さんとは...」

「しーっ。電話は僕がしたんだ。全く、こんなところで男と二人っきりなるなんて不用心にも程があるよ?」

「俺別に杉原に変なことしてないですよ?薬師寺先生、生徒を疑い過ぎじゃないですか?」

「生徒になんかあったら責任問題だからね。それに心配するのは普通のことだよ?」

「そうですよね?薬師寺先生、前から聞きたかったんですけど。先生は杉原のこと特別に思っているみたいですけど、何でなんですか?」

「君に話すような事はない。それより早く行かなくていいの?」

「薬師寺先生と話をしてからでも遅くはないかと」

「いいよ。聞いて上げる。それで、何が言いたいんだい?」

「薬師寺先生、平川君...!ちょっと落ち着いて」

「悪い、杉原。今はそれどころじゃないんだ。薬師寺先生、あなたは杉原の何なんですか?彼氏ですか?」

「体育祭の借り物競争で杉原さんを取られたのがよっぽど悔しかったのかい?」

「俺はそんな事聞いているんじゃない!ハッキリ答えたらどうなんだ?薬師寺先生。あんたは杉原の事が好きなんだろ?」