【完】恋の治療は保健室で

「ここって...!」

「最近新しく出来た大型ショッピングモールだよ。今日はここでプレゼントを買おうと思って」

「プレゼント?誰にですか?」

「杉原さんに決まっているでしょ?体育祭のご褒美」

「そんなプレゼント貰うほど活躍してないですよあたし。プレゼントされても勿体なくて受け取れません!」

「十分プレゼントされるぐらいの価値あるよ。あれだけ頑張ったんだから」

「でも...」

「ルール追加。今日は遠慮はなし。頑張った分沢山わがまま言って。出来るだけ答えるから。ねっ?」

「はい」

帽子を被って車を降りた薬師寺先生。

やっぱりちゃんとバレないように対策はしているんだ。

「いい子だ。それじゃあ、行こうか」

あたしも車から降りて早速モールの入口に向かおうとした瞬間、薬師寺先生があたしの手を握ってきた。

「先生!手っ!」

「これはデートだよ?自然にして。それと今日は何て呼ぶんだっけ?」

「や、薬師寺さん...!」

「うん、よく出来ました。はぐれないようにね。奏ちゃん」