「あぁ、あの人って2年の先輩でしょ?名前までは知らないけど、野球部で1人だけロン毛だから有名だよね!」



「そうなの?」




「そうそう!しかも、それがまたかっこ良いってみんな言ってるよ!!」






そうなんだ・・・。





“やっぱり”





なんか、何かを取られたようなそんな気分だった。












「やっぱりうちはサッカー部のマネージャーにしよっと!!」



「私は・・・」



「亜未は?」



「私は、野球部のマネージャーになりたいな。」



「そっか、頑張ろうね!」



「うん!」








どうしても、忘れられなかった。



あの先輩が。