しかし。
起きてほしくなかった、予想していたことが起きてしまった。
それは、昼休みのこと。
朝から好奇の目に晒されて疲れ切った楓は、恵の机に突っ伏していた。
「楓、大丈夫?」
「…なんとか」
恵が優しく楓の背を撫でた。
すると、その時…
ガラガラッ!
勢いよく教室の扉が開いたかと思うと、そこからぞろぞろと沢山の女子が入ってきた。
それはすごい威圧感で、楓や恵は思わず固まってしまっていた。
「あなた白波楓さん?話したいことがあるのだけど、ちょっと顔貸してくれない?」
彼女たちは有無を言わせぬ冷ややかな調子で楓の前に立った。
「あっあんたたち、楓に何の用よ!話があるならここで話しなさいよ!」
楓はあまりの出来事に目を瞬かせて、固まってしまったままだった。
恵が噛みつかん勢いで彼女たちの前に立った。
周りはなんだなんだと興味深そうに視線を向けてきた。
彼女たちはその目に耐えきれなくなったのか、「早く来て」と楓の腕を無理矢理掴んで歩き出した。
