「小池さん。さっきから何を溜め息になってるんですか?」



雑誌コーナーにPOPを飾りながら綺麗な久美子ちゃんが聞いてきましたよ。



はぁ。


実は花子は。


揺れ動きさ迷う花子の気持ちを話す事なんて出来ませんよ。



はぁ。



「久美子ちゃん。彼を好きになった理由はなぁに?」

「突然に?ん~。そうですね。理由はありませんよ。ただ誰よりも好きなだけです」



久美子ちゃんはそう言って静かに笑いました。


幸せなんだね。


理由が無いとは。



花子はそれが理由。


なんて不思議ですよ。



ますます、あやふやな気持ちになってしまいますよ。



好きな理由が無いなんて!


ダーリン。

花子は理由が知りたいのです!



「小池さん。誰かを好きになって恋して幸せになる事に理由を探すのは難しいですよ」


「難しい?」



「はい。私ももうすぐ結婚しますけど、彼を何時から好きになったかって未だに解りません。ただ今から先を一緒にいたいだけなんですよ」



久美子ちゃんはそう言って、何故か少し寂しい顔になりました。



何故?


久美子ちゃんはそんな顔をするんだろ?


花子はますます解らなくなるよ。


{残念だと珈琲カップの底の砂糖が言っています}





何故?


誰かを好きになって妄想な恋をして。


胸が痛くなるのかなぁ?

花子知りたいMAX

だけど、今の花子には
知る術が分からない


誰か花子に教えてください〜