先輩はきまぐれ

この子、俺と同じ高校だ。

「へぇ、君 〇〇高校に行くの。」

「えっ、なんで?」
びっくりしたかのように聞き返した。

「そのネクタイ、うちの学校のだから」

「…ってことは、先輩ですか?」

「そーだよ、緑だから2年。…はい、これ。メガネ割れてない?」
俺は落ちていた瓶底のようなメガネを渡した。

「あっ、大丈夫そうです。色々とありがとうございます」
ヘラっと笑ったその子はとても可愛かった。

たぶん、その時に落ちたんだろう。
こんなにドキドキしたのは初めてだ。

この子を独り占めしたい。

心の底からそう思った。