「どうして?そんなのよりわたしの方が顔だって性格だっていいじゃない!」 「…結愛のこと悪く言うならたとえ女子だろうと容赦しない」 「なんで庇うのよ。結局男はそういうおどおどしてる天然が好きなわけ?」 「結愛のこと馬鹿にするのもいい加減にしろ!姫野さん、もう俺たちに関わんな。行くよ、結愛」 「えっ、うん」 帰り道の飛鳥くんはずっと無言で怒ってる感じがして。 家に入った瞬間、抱きしめられた。 「あ、すか…くん」 「ごめん、結愛。嫌だったら逃げていいから」 嫌じゃないし、むしろ安心する。