あれから1ヶ月が経って、もうそろそろ夏休みが始まろうとしていた。 みんな、心無しか浮かれているようで教室は朝からざわついている。 「今日はなんだか一段とうるさいねぇ〜。なんかあるっけ?」 綾乃ちゃんの言う通りだ。 いつもよりざわざわ度が上がってる気がする。 「今日転校生来るんだって〜」 「しかもめちゃ可愛いらしい」 周りに耳を傾けてみると、どうやら可愛い転校生か来るらしい。 「転校生か〜、この時期に珍しいね」