誰だろう。 「山本さん、どうしたの?」 「放課後の掃除、変わってくれない?このあとすぐ用事があって…」 あたしにそう頼んできたのは山本さん。 「うん、いいよ」 特に断る理由もないし、代わりに掃除をすることにした。 「ありがと!じゃよろしくね〜」 実は、こうやって頼まれるのははじめてじゃない。 山本さんはいつも誰かしらに掃除を代わってもらっているらしい。 そう綾乃ちゃんが言ってた。