あたしの突然の提案に驚いた顔の星名くん。
ふふふっ、驚いてる顔ってなんだか新鮮だな。
「あたし、優しくしてもらってばっかりだから。なんか返したいなって思ったの」
「そんなこと言ってくれる花宮さんの方が優しいよ。それ、ちょっと考えさせて?」
あたしはうん、と頷き先に教室に帰らせてもらった。
一緒に帰って怪しまれたりしたら困るからね。
「あっ、やっと帰ってきた!結愛ってば遅いよ〜」
「ごめんね!お詫びにどうぞ」
そう言ってポケットの中の飴を綾乃ちゃんにあげた。
味は、綾乃ちゃんの好きないちごみるく。
