1年生ながら圧巻のパフォーマンスを見せた応援団1年生組は、やり切ったといった表情で台から続々と下りていく。
「にしてもすごかったね」
「うん、てか宮城くんてああいうのするんだ〜ちょっと意外かも」
「そう?好きそうじゃない?あんな感じの派手なやつ」
まりなちゃんと玲可ちゃんがその『宮城くん』で盛り上がる中、百叶が訊いた。
「…2人とも、その、宮城くん?て、知ってるの?」
「え?うん、あったり前じゃん!」
何で?といった顔をしながら、2人は百叶を見つめた。
「…有名な人なの?」
「有名も何も、たぶん1年で1番モテる男だよあの人」
え…………そ、そんなに有名な人だったの…………!?
「…そ、そうなの……?」
「ウソ百叶知らない?柚は知ってるよね?」
「え……と、ご、ごめん、存じ上げないです……」
嘘でしょ!?と、乗り出していた身を一気に後ろに引いたまりなちゃんに、まあまあ、と声をかける玲可ちゃん。
「全女子がみんな、まりなみたく面食いでもなければ、学年1モテる人が誰かなんて知らないよ」
「えだってあのビジュだよ!?絶対モテるでしょ!……てか既にモテ始めてる気がする…」
応援団の待機場所に移動し座った宮城くんたちに向けられる女子たちの視線の数々をちらりと確認したまりなちゃんは、なぜかうんうんと頷き始めた。
「あのビジュは女子好きでしょ〜!しかもイケメンでありながら誰にでも気さくに話すって聞くし………ただ話し方が若干チャラめらしいけど、それがまたいいんだよねきっと」
なおも頷きながら話すまりなちゃん。
私は再度、宮城くんの方に目を向けた。
バーベキューをしていた夜、見向きすらしていなかった成瀬くん相手に、果敢に話しかけていたあの人。
少し日焼けした肌、茶色のツイストパーマ……あの時はあまりちゃんと見えなかったけれど、人懐こそうな瞳をしている。
2年生の応援団パフォーマンスを見ながら、隣に座った男子と笑いながら何かを話している。


