直球すぎです、成瀬くん




「いよいよというか早速というか、メイン始まっちゃうね〜」

「ねーやだー、遊びとかゲームとか、そういうのやった方が交流会ぽいのにね」



30分ほどで集会は終わり、次はいよいよ試験対策の勉強時間がやってくる。

部屋までの廊下を4人で歩いていると、前を歩くまりなちゃんと玲可ちゃんがそんな言葉を漏らした。


「学年交流会という名のお勉強合宿だもんね。仕方ないよ、頑張るしか」


私の隣を歩く百叶が2人をなだめた。


…そう、ここにはあくまでも勉強で来たんだ。

頑張らなきゃ…………!





勉強する場所はクラスごとで分かれているようで、指定された部屋へと向かった。


中に入ると、前のホワイトボードに大きな紙が貼ってあった。


「はい、席は先生が勝手にくじ引きで決めたから、自分の席確認して座ってくださーい」


ぞろぞろと座席表に群がるクラスメイトたち。私も自分の席を確認するためにその後ろに並んだ。



「………あ、あった。柚、席見つかった?」

「うげーー1番前じゃんやだあ〜」

「あたし1番後ろじゃんラッキー」

「え玲可席交換して」

「やだよ」

「………」

「………柚?」



3人がそれぞれ席を確認している横で、私は自分の目を疑っていた。


う、うそ、嘘だよね…………先生……………




私の名前は、1番後ろの1番窓側にあった。


そして、その隣には、成瀬くんの名前があった。



………よ、よりによってどうして……、な、成瀬くんとはもう、関わらないように近づかないようにしようって、さっき誓ったばかりなのに………………



「………柚?大丈夫?」

「…っあ、」

「どした?」


座席表を前に硬直している私に、3人が心配そうに声をかけた。


「あ、ご、ごめん、何でもない、大丈夫…!」

「ならいいんだけど…」


顔を見合わせた3人は、じゃあ頑張ろうねとそれぞれの席へ向かった。