「とーうちゃ〜く!長かったああ」
1回の休憩を挟み、バスはようやく目的地へ到着した。
座りっぱなしで疲れてしまった私は、バスから降りると、胸いっぱいに新鮮な空気を吸い込んだ。
隣では、まりなちゃんが空高く腕を上げて大きく伸びをしている。
宿泊施設の中に入ると私たちはまず自分たちの部屋に向かい、それぞれ荷物を下ろして、早速集会に向かう準備をする。
この交流会の全体のスケジュール、注意事項などの説明が再度されるらしい。
その会場である大ホールに向かいながら、私は先ほどの言葉を繰り返し頭の中に浮かべていた。
関わらない方がいい、という言葉。
それは、私がずっと考え続けていた、あの人のこと。
どうしてあんな風になってしまったのか、その原因はきっと私にあるのだけれど、どうしたらいいのかもわからない。そんな相手との接し方はずっとわからないままだった。
関わらない方がいい、という言葉は、私がずっとぐるぐる考え続けていたことの答えのような気がするくらい、すんなりとぴったりと受け入れられるような感じがした。
……そう、嫌われてしまったのなら最後、もうこれ以上は不快な思いをさせてしまわないように、できる限り視界に入らないように、近くに行かないように、それをひたすらに徹底するしかない………
できれば挽回、と思ったりもしたけれど、私なんかにそんなことできるわけがない。嫌われてしまったならもう、私にはそれしかできることがないような気がした。


